七鍵祭'10
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  • 対談 (ティックル & YNQ)
特別対談

祭スタッフとして裏方で頑張っていためばるさんからの提案で、運営二人のインタビューを行うことになったのでした。

祭の裏話など盛りだくさんの内容でお届けします。


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  広がる異種keyの可能性


なるほど。
では、話題が出たところで9keyや11key、あるいはそれ以上のkeyの譜面についてお聞きしたいのですが、七鍵祭は「七鍵以上ならばOK」というスタンスを取っていますよね。これは何かそういったコンセプトがあってのことなんでしょうか。

七鍵祭は何も7keyだけを広めるためだけにあるのではない、ということですね
他のキーも表に出せるようなそんな祭りがあればいいな、ということで割と広めにOKにしてます

新しい可能性の模索、というところでしょうか?

後は、新たなキーとかダンおにに限らずこんなのもあるよ、といったのもちょっとだけ狙ってたり狙ってなかったり

今回でいうとSasaさんの紹介しされていた「CarmBeat」などですね。

ですねー

それから、15keyなんていうものも登場しました。

9ikeyなんてものも。

17keyにまた一歩近づきました(^o^)

まさか目標はキーボード全て使うとか…!?

それただのタイピングゲームwww

しかしまあ、限界はどこにあるんでしょうかねー
私なんかは初めて11keyを見たとき、「押せるわけないwww」とか思ってしまったんですが、限界ってあると思いますか?

多分、そのまま横に広がってたら11キーも成り立たなかったんじゃないかと思いますね
上下にあるから成り立ったというか
キーの幅を拡張させるのはいいんですが、ある程度広がったら作ったキーで譜面作って欲しいなというのはありますねー
限界はこれが可能ならこれも可能、と連鎖していきそうな気はします
譜面の高難易度化に似てるのかもしれないですねー

「そういう形も存在する」というだけで終わらせず、「そういう形でやっても楽しい」というところまでいってほしいといったところでしょうか。

ですねー

11keyなんかはもうかなりの市民権を得ているように思えますが、そういう実感はありますか?

自分が作り続けているとそう感じることもありますが、全体見るとまだまだこれからなのかなあとか
ただ作り続ける人が出てきているということは、それだけのびしろはあるということなので、今後が楽しみではあります

逆に、あれだけ露骨に「変わり種」なものがよくここまで広まったなあ、と思いますね

それはありますね\(^o^)/>変わり種〜

プレイ中に右手を(場合によっては左もですが)腕ごと動かすなんて、普通考えないですよね…w

ピアノは割と動かすこともあるので、それなら音ゲーでも腕ごと動かすのもありだろうとなってできたのが11です(^o^)

YNQさんは初めて11keyを見たとき、どう思われました?

かなり特殊な配置のダンおにだなーと思いました。
特殊すぎて、それきりあとに続くものが現れる気がしなかったので、今これだけ普通に11keyが認知されているのは結構不思議に感じています。

僕は正直初めて見たときに敬遠したんですが、そういうのはなかったです?

新しいものは別に嫌いじゃないので、そういうのはなかったですね
むしろ「頑張ってやり込んでこれ上手くなれば自慢できるかも・・・!」とかどうしようもないことを考えて攻略しようとしたりしてましたねー
新しいものは、頑張ればすぐに「上手い人」になりやすいので。

はーなるほど。そういう意味でも「特殊」だったんですねー。

5keyの配置と7keyの配置の組み合わせ、というのも後押ししてたのかもしれませんねー

「全く新しい」ものではないですものね。ある程度はとっつきやすい。

腕移動以外は今までと同じ指の動かし方になりますもんね。

これまでの5keyと7keyの組み合わせの他、7ikeyみたいな要素+腕移動+αで開拓の余地はまだまだありそうな気はします

これは期待できますねー
初出の時のインパクトとか、周りの反応ってやっぱり気にしますよね?

初出が夏祭りの08でチーム戦だったのもあって、ちょっと変わったことしてみたいで始めましたが
見た目ゆえに難易度調整とかは気にした記憶がありますね
反応は気になりますね

あまり難しすぎると敬遠されるし、簡単すぎると面白さがわからない。

5keyと7keyを使うので、7keyがある程度認知されてないとできませんしね

  印象深い譜面


さて、少しリアクションの話になったのでお聞きしたいのですが、七鍵祭をやっていて、印象深い、あるいは衝撃的だった作品というのはありますか?

インパクトといえば、ほぼ毎年変わったキーが顔を出すんですが、それらは印象に残りますね
07年ではzentppさんの7ikey、08年はgoeさんの17key、今年はSasaさんのCarmBeatあたり
譜面として印象が強いのは今年だとめたさんのpiano×forteだったりruiさんの指切りあたりでしょうかね
好きな譜面なら他にもたくさんありますが、あまり無かったみたいなのは少なからず印象に残りますね

答えづらい問いになってしまうかもしれませんが、通常の7keyで「印象に残る」というのはやはり何かあるんでしょうか…?

言葉にしづらいんですが、ストレスがたまらないというか、譜面が指を動かしてしまうようなのですかね

自然と指が〜といった感じでしょうか。

ですかねー

YNQさんは「これは」って感じの譜面ありましたか?

今年ですとコタツから首だけさんのMy Little Heroやgoeさんの新世界あたりが特に印象に残る濃ゆい譜面だと思いました。
今までの7フェスの譜面ですと、07年のクロスさんのR176(今は残念ながらプレイできませんが)や、08年のMFV2さんの無限に夢幻の夜 〜 It Continues なんかは祭が終わった後でも何度もプレイしてましたねー

  今年の七鍵祭


ありがとうございます。
さて、もう今年の七鍵祭も閉幕を迎えようとしているわけですが、お二人から見て今年の七鍵祭はどうでしたか?

去年の参加者と見比べればわかりますが、メンバーが半分(1/3?)くらい変わってるんですよね

確かにそうですね。

そういった意味では、同じ人ばかりが作るよりは、どんどん広まってるなあという気はしましたね
あとは、他キーの関心が去年より上がったかなーという気がしましたね
特に、9keyに関して言えば。

9keyはダブルプレイだけでなく、asdf、jkl;を使った9keyも多く見られるようになってきましたね。
YNQさんはどうです?

正直言って色々準備不足だったり、作品投下遅らせたりと迷惑をかけまくった運営でしたが、集まった作品がことごとく素晴らしいものばかりだったお陰でなんとかいいイベントにできたのではないかと思っています。
参加して下さった皆さんには本当に感謝感謝です。
あと、ご多分に洩れず去年より十数作品も多くの作品が提出された訳ですが、なんとか作品が詰まり過ぎない程度に時間的余裕のある投下ができてよかったと思います。

なるほど。
今年は「全面スコアタ」として、作品投下後から一週間、毎日スコアタを開催されていましたが、これは何か思うところがあったんでしょうか。

七鍵祭は、半年の集大成的な作品の展覧会みたいになる夏や冬の祭とは違って、7keyをはじめとする異種キーの普及のために毎年やってるわけなんですよ
つまり「作品投下だけじゃない!」ということで運営が主催する形で毎年スコアタをやってるんですね

楽しんでくれ!ってことですね。

ですですー
(ちなみに確か07年から)

せっかくこの場が用意されたんだから、作品をやりつくして楽しんでもらおう、というのが最初のきっかけですねー
ただのスコアタだと実力差があるので、そのあたりは意識して考えました

どうすればみんなが参加しやすくて楽しいスコアタになるのか毎年試行錯誤の連続という感じで、形式は毎回変えていってます。
たとえば去年は事前に参加表明してもらっても当日来れなくなってしまった、ということが多かったので、今年は開始時間にチャットに集合してその場にいた人で行うということにしました。

スコアタ期間も前回の1週間×1回から3〜4時間×複数回と、参加のしやすさを配慮しましたね

正直、最初のうちは「こんなん毎日やってたらそのうちみんな飽きて来なくなるだろ!」とか思ってたんですが、やってみると意外に面白くて、ここまで続けることができてよかったと思ってます。

今回は計10回行いましたが、毎回結構な人数集まっていて、好評だったようですね。

ですね、想像以上に戦略性もあったりしてみんな楽しんでくれていたようでよかったです。

スコアタとしてみると、かなり拮抗した場面が多く、このあたりは予想以上でした

旗の数が並んで、イイ数で競い合う、というのも何回か見られましたね。
途中でルール変更があったようですが、そういうあたりも関係してきたのでしょうか。

当初はここまでPFが出ることを想定していなかったので、状況に応じて柔軟に変えましたね

皆さん初級譜面だけでなく中級譜面までPFしてきますからね…。

ただ、PF合戦になってしまって初心者〜中級者がやや入り込みにくかったかな、という反省がありましたね

あとは、ルールの性質上途中経過が一切外から見えないということで、やや楽しみが内向きになってしまった感があるのも今後の課題ですね。
参加してない人も観戦できるとよかったんですが、結果発表のときくらいしか見てて楽しめるところがなかったと思いますし。

  これからのこと


さて、これからの課題、ということで来年以降についてお聞きしたいのですが、次の七鍵祭に関して何か考えてはいますか?

来年については、まだまったくの白紙という感じですねー

そろそろ世代交代じゃないけど、そういうことをしてもいい時期かなあと思っていたりします。
6月でしかも平日を普通に使うということで運営的にも多少きつい、というのはありますが

ということは、新たに募集をかけるということですね。場合によってはなくなる可能性もある、と。

まぁ時期的に考えても次の人に譲ったほうが祭りの軌道が変わりそうですしね
同じ人が何度もやるよりは、別の人に譲ることも必要だと。

ここだけの話、
勉強が忙しくなって七鍵祭の運営ができなかったらやだなーなんていう思いが実は去年やらかした自分の留年の一部だったりします。

そんなことがww

留年の原因の一つだったのか/(^o^)\

運営が留年しないとやってられんほど忙しいというわけではなく、普通に進級してたら本業が忙しくなってたってことなんですけどねw
留年するメリットデメリットとか考えたときに結構大きなひとつのファクターでした。

下準備や裏方はほとんど自分がやってましたけど、当日やインタビューの進行はYNQさん中心でやることが多かったですね

他の祭と違って、長期休暇中とかでもないですしね。
まして社会人だったら、この時期に開催するのは大変だったと思います

ただ、他の祭の位置を考えるとここでやるしかないんですね
夏祭りもありますし、5月や7月だと学生はテスト期間でしょうし

確かに学生にしてみれば、何もなく遊べるのが6月ですね。。。

となって、消去法で6月になってます
(2期制だとゴメンナサイですが

では来年以降は「未定」、といったところでしょうか?

ですねー

ちなみに'07〜'10は、その前の年の祭が終わった時点で「やろう」って決めてました?

08,09のときは、祭りが終わった段階で来年はこうしてみようか、というのはありましたね
実際に動くのは年頭あたりになりますが
来年も参加したい、という声があればやっぱりやる気にはなります

なるほど。では来年もやりたい!という人はそういう声を上げた方がいい、と。

運営って大変ではあるんですが、祭りの盛り上がりをそばで感じることができますし面白いとは思いますよ
作品投下等の責任はありますが、結果として一番作品に多く触れられるという意味ではおいしいポジションだと

間違いなく祭の中心的存在ですものね。

ですねー
確かに色々準備する必要があったり、時間取られたりして大変っちゃ大変なんですが、みんなに求められる立場ですし、すごくやりがいはあると思います。
自分は祭はプレイヤーとして参加するより制作者として参加する方が10倍楽しいと思ってるんですが、
制作者として参加するより運営として参加する方が10倍楽しいと思います。
自分の手で投下した作品がみんなにすげーって言われてみんなが楽しんでたりすると、まるで自分の作品でみんなが楽しんでくれてるような感じに思えてすごく嬉しかったりしますし。


大変だけど、やればそれなりに得るものはある、と。

ですねー

では最後に、お二人の今後の目標、あるいはやりたいことなどについて聞いてみたいと思います。

七鍵祭主催としてこれからも異種キーの普及に努めていく・・・といった大仰なことは実のところあまり考えておらず。
自分はやっぱり基本的には難譜面とかばっかやってる人なので、今後もその方向で突っ走っていくつもりです。
自分がやってて楽しめるような難譜面をこれからもどんどん作っていけたらなあと。
それで少しでもいいと言ってくれて、ついてきてくれる人がいたら、それでもう御の字です。
そんなかんじでちまちまとこの世界に居座り続けようかと思ってます。

ティックルさんはいかがでしょうか。

自分も基本的にはまったり作っていくことになると思いますねー
異種キーが面白い!と思ってくれて作ってくれたらそれはうれしいですが、どうせならこんな道もあるで新たに発案して頂けたらとも
他力本願ですけどね\(^o^)/
まぁでも、そこにたどり着くための何かが提供できるならいいなと思いますね
今回の祭りもそうですけども。

お二方ともありがとうございました。

ありがとうございましたー。お疲れ様でした!

お疲れ様でした!

―インタビューは以上です―